2025.7.31

北海道開発局「局長表彰」を4年連続受賞

7月29日、札幌第1合同庁舎で令和7(2025)年度北海道開発局優良工事等表彰式が行われました。
当社の工事および技術者が、創意工夫を凝らし、他の規範となる優良な成績を収めたとして、北海道開発局長より表彰状を拝受しました。

  • 受賞工事名:一般国道40号 音威子府村 音威子府改良工事
  • 受注者:荒井建設株式会社
  • 代表者:荒井 保明
  • 技術者:大森 伸樹(旭川本社 土木部)

工事概要

  • 工事延長 L=4,686.4m
  • 道路土工 掘削工 V=3,100m3
  • 法面工 植生工 A=440m2
  • 落石雪害防止工 雪崩予防柵工 N=50基
  • 雪庇対策工 N=36基
  • 防護柵工 立入防止柵  L=573m
  • 躯体工 保護コンクリートV=228m3

一般国道40号音威子府バイパスは、音威子府村~中川町間における落石・地吹雪の防災上の現道課題箇所や、雪崩に起因する特殊通行規制区間を回避することで、道北圏の広域道路交通の安全性及び定時性の向上を図ることを目的とした事業です。
本工事は、音威子府村音威子府地区及び筬島地区において、道路土工、雪崩予防柵工等の施工を行う工事です。

 

表彰理由

本工事は、他工事と工区が重複している上、本工事の工区が他工事の出入り口も兼ねていることから、音威子府バイパスの供用に向けた限られた工期の中で、他工事に影響を与えないよう効率的な施工が求められる困難な条件の工事でした。そのため創意工夫として、雪崩予防柵工のアンカーパイプ打込みにおいて、自社の特許取得技術から新たに技術開発したパイプアンカーガイダンスシステムを使用して出来型の精度向上を図るとともに省力化し、他工事へ影響を与えることなく効率的に工事を完成させました。また、安全対策として、新技術のVR事故体験安全教育システムを使用して事故防止の徹底を図るとともに、労働監督経験者による現場パトロールを実施し、多角的な視点での意見・指導により現場管理を充実させて、無事故で工事を完成させました。環境対策としては、河川が施工箇所に近いため、アンカーパイプ施工時に発生する削孔泥水が流入しないよう新技術ひも状ろ過材を設置し、沈殿槽の処理能力を向上させて濁水処理を実施しました。その他、3次元設計データ作成等を自社の女性職員により内製化することで作業時間の削減を図り、残業抑制などの働き方改革に取り組みました。また、音威子府バイパス関連工事の工事連絡協議会会長として、輻輳する工事が円滑に進捗するよう工事間の情報共有を行うなど、他の模範となる極めて優秀な工事でした。

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